Eタイプ流星号の昼飯前メンテ
(by 松下)
Eタイプはホイールハウスごとボンネットが開くので、雨の日などにタイヤが跳ね上げる水しぶきが
エンジンルームに入ってこないようにウエザーストリップが左右に4枚の金属プレートを押さえにしてリベット留めで付けられています。
2年ほど前に新品にしたのが、もうひび割れてきていたので、再度交換です。
使用するパーツは、ホームセンターで購入できる幅5センチ、厚さ2ミリ程の天然ゴムのストリップとリベット18個。
両方で6百円程ですが、ウエザーストリップの防水効果は絶大なので、お奨めです。
交換方法は、、、。
1)エアクリーナーを外す。
2)電動ドリルでリベットを揉んで金属プレートと古いウエザーストリップを外す。
3)紙ヤスリで金属プレートの古い塗装と錆びを落とす。
4)脱脂してシャシーブラックでペイント。
5)新しいゴムをぴったりのサイズに切り、金属プレートを当ててガイドの穴を開ける。
6)ハンドリベッターを使い、もとどおりに留めてゆく。
7)エアクリーナーを付ける。
使った工具など。
シャシーブラックが乾くまでの時間、キャブやインテークマニホールド、ウオーターレール、
サーモスタットハウジング、ブローバイパイプなどを徹底的に磨く。
ちなみにキャブは、6気筒Eタイプの最終型といえる北米仕様のゼニスストロンバーグ。
シンプルな構造で、真夏の渋滞から高速走行までパーコレーションなどのトラブルも無く、
涼しい顔でこなす優れものです。伝説のメカニック、プレスコットの平さんによるOH済みで、
シリーズ2のキャブの唯一の欠点を克服するため、ダンパービストンをシリーズ3のEタイプのものを使い
キャブ上からのニードルの高さ調整を可能にして、細かなセッティングを容易にしています。
磨きの道具は自分の手が主役ですが、スチールウール、チューブ入りのペースト状金属磨き、ピカールの順で磨きます。
ここまでやると最後にバフがけをしたいところですが、程々がよいかも、、。
ウエスが入りにくい箇所は、軍手の指先にペースト状の金属磨きを付けて磨くと良いです
以下頭文字Eさんのアドバイス
松下さん、いつもながらの御丁寧なメンテナンスには頭が下がります。
私も見習いたいのですが時間に追われて中々思うようになりません。
研磨剤ですが、ユニコンFMC830-Pというペーストも良い仕上がりを得る事が出来ます。
メッキ部分と塗装部分に使えます。
また、CDを研磨するダイアモンドパウダーもアルミの艶出しには効果が有ります。
私のXKのカムカバーは、このパウダーで磨いてあります。
(とは言いましても、私の師匠がレストア時に磨いたのですが…。)
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